おーしまブログ

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小説「十二人の死にたい子どもたち」を読んだ

みなさん、こんにちは。

おーしまです。

 

今日は、この前買った

「十二人の死にたい子どもたち」(冲方 丁)

という小説を読んでの感想を書きたいと思います。

12人の死にたい子供たち に対する画像結果

この作品は、来月の2019年1月に映画もやるそうなので、気になる方は是非、見てみてください。

また、この記事はネタバレ注意です。

 

私は小さい頃から本を読むことがあまり好きではなくて、いままで大した作品を読んだことが無かったのですが、新しいことを何かやってみたくて、小説に手を出しました。本屋の正面のおすすめのところにこの本があって、映画もするのはそこで知りました。

何よりタイトルの「死にたい子どもたち」という壮絶なワードに興味を引かれ、ついつい手に取ってしまいました。

 

「死にたい」

冗談でなら口にしたことがありますが、実際に心の底からそう思ったことはありません。私はこれまで生きて来て、つらいと思うこともたくさんありました。けれど、人生を終わらせたいと考え、実行に移すほど、苦しんで、悩んで、絶望したことはないと思います。

作中の子供たちは大体中学生か高校生くらいの歳で、私より年下という事になりますが、その歳で、死を決意するほどのものがどんなものなのか知りたいと思ったのです。

 

 

本作品は、

12人の集団自殺の会場に13人目の死体があり、それをめぐるミステリー、そしてそこから12人がどういう心境の変化をしていき、どのような結論に至るのか

メインといった形でした。

一人一人の死にたい動機もしっかりと描かれていましたが、どちらかというとミステリーがメインといった形でした。

 

最初に思ったのは

「この人たち、今から死のうとしているのにこんなに元気なものなの?」

という事です。

でも後から考えると、「自殺をしよう」と考える人たちは、死ぬことに対して恐怖も絶望もなく、死ぬということが希望のような、

死ぬことで苦しみから解放されるから、こんなに元気なんだなと一人で納得しました。

 

話の内容は非常に面白かったです。

12人の死にたい子供たち一人一人にしっかり個性があって集団自殺という非日常的な場でのドロドロした言い合いがリアルでおもしろかったですし、13人目の謎解きもしっかり筋が通っているように感じられました。

 

中でも一番面白いと思ったのは、一人一人の心理の描写です。

本作品の中では、12人の子供たちで話し合いをする場面が多くあるのですが、誰かが発言したことに対しての他の人の心理などが、鮮明に、かつ複雑に、描かれていました。

「こんなに考える高校生なんているのか」

と思うレベルで高次元な考え方であったり、複雑な感情にとても感心させられ、面白いと思いました。

 

 

私は本や映画を見ると、いつもそれを作った人の事を考えるのですが、今回は常に「よくそんな表現ができるなあ」と感じっぱなしでした。表情や感情がふわーっと思い浮かぶのです。冲方丁、すごい。

 

まとめると

めちゃくちゃリアルでした。

この作品の最大の謎の13人目と、12人の心境の変化に注目してぜひ映画を見てみてください。最後のオチもちょっと意外で、「なるほど!」と思えます。

 

みんなみてね^^

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